リール広告で使える音源とは?Metaでのロイヤリティフリー音源の選び方

「せっかく伸びたリールを広告に出そうと思ったのに、“宣伝”ボタンが押せない」
「クライアントのリールを広告に回そうとしたら、音源が理由で入稿できなかった」
Instagramのリールを広告に使おうとしたとき、こんな壁にぶつかったことはありませんか?
原因の多くは、動画の内容でも、アカウントの状態でもありません。使った音源が原因です。
そしてこれは、投稿してしまったあとでは基本的に取り返しがつきません。
ならば、投稿時に広告でもリールが使えるように準備をしておきましょう!
- リール広告で使える音源の条件
- アプリ内で「使える音源」を見分ける方法(画像つき)
- 広告を見越すなら、投稿の”前”に音源を決めるべき理由
- 音源以外に気をつけたいリール広告のルール
松田絵理広告運用歴10年、広告代理店を経営する私が解説します。
SNS運用代行・オンライン秘書・WEBデザイナーとしてクライアントのSNS投稿に関わる方が、「私のことをよく考えてくれて嬉しい!」と思われるクライアントワークもお伝えします。
リール広告で使える音源は「使用料無料(ロイヤリティフリー)」が基本
結論からお伝えします。
リールを広告として配信する可能性があるなら、選ぶべき音源は「使用料無料(ロイヤリティフリー)」の音源です。
Metaの公式ヘルプでも、Instagramリールでは著作権が適用されている音楽は使用できず、Metaサウンドコレクションのサウンドやプロモーション用のオリジナル音声など、使用料無料の音楽を使うことが推奨されています。
つまり、トレンドの流行曲は「投稿では使えても、広告では使えない」ということ。
ここを知らないまま投稿を続けていると、あとから広告に出したくなったときに、まるごと作り直しになってしまいます。


そもそも「ロイヤリティフリー」とは?
「ロイヤリティフリー(Royalty Free/RF)」という言葉、なんとなく「無料の音楽」と思っていませんか。
正確には少し違います。
- ロイヤリティ
-
著作権などの知的財産権に対して支払う「使用料」
- フリー
-
支払いが不要、という意味
つまりロイヤリティフリーとは、「使うたびに追加の使用料を払わなくていいという意味です。「無料」「著作権フリー(=著作権がない)」とイコールではありません。
著作権そのものは、ちゃんと作った人にあります。
だからこそ、どの範囲まで使っていいのかはライセンス次第。
ここを押さえておくと、Instagram以外の素材サイトを使うときにも判断を間違えなくなります。



SNS運用代行、動画制作を仕事にしている方は知っておくと良いポイントです。
なぜトレンド音源は広告に使えないのか
「みんな使っているのに、どうして自分だけダメなの?」と思うかもしれません。
理由はシンプルで、権利者とMetaの契約が「個人利用」を前提としているからです。
商用利用——つまり、お金をかけて配信する広告は、その契約の範囲外。
だからビジネスアカウントでは、そもそも選べる曲がかなり絞られる仕様になっています。
「フォロワーが少ないから大丈夫」「少しだけなら平気」という感覚は、広告の世界では通用しません。
趣味の投稿と、予算を投じるビジネスのための広告は、まったく別のルールで動いていると考えてください。



自由が効かない・・と思うかもしれませんが、その分お金をかける広告のメリットはたくさん!別の記事で詳しく説明しますね。
【画像で解説】リール広告で使える音源の見分け方
実際のInstagramの操作画面で解説
では実際に、アプリのどこを見れば「使える音源」が分かるのでしょうか。
手順は3ステップだけです。
いつも音源を選んでいる、あの画面です。
「トレンド中」「オリジナル音源」「保存済み」と並んでいる中の、いちばん右のタブです。
ここに表示されるのが、使用料無料の音源。
曲名のすぐ右に、小さく RF と表示されています。これが目印です。


ちなみに、Instagramの曲名の横につくアルファベットには、それぞれ意味があります。
| 表示 | 意味 |
| RF | ロイヤリティフリー(使用料無料) |
| E | 過激な歌詞を含む曲 |
| C | 過激な歌詞を修正済みの曲 |
広告を前提にするなら、見るべきは RF だけ。



どれも全部イマイチな音源だな・・



動画制作者さんは音源をたくさん聞いているから、そう思いますよね。
でも音ありでリールを見る人は全体の50%。
そして音よりキャプションを気にする人が大半なので、100点満点を目指すよりアウトプットすることを重視しましょう!
使えた音源は「自分のリスト」にストックしておく
ここでひとつ、実務でおすすめしている習慣があります。
それは使った音源の曲名を、メモに残しておくこと。
「使用料無料」タブの中身は入れ替わりますし、毎回ゼロから探すのは地味に時間がかかります。
ジャンル別(明るい/落ち着いた/おしゃれ/かわいい)に10曲ずつでもストックしておけば、次からは選ぶだけ。
クライアントワークをされている方なら、この音源リストをそのまま共有資産にできます。
「うちは広告に転用できる音源だけで運用しています」と言えるだけで、提案の説得力は一段変わります。



弊社では、広告運用を学んでサービスの幅を広げたいサポート業のフリーランスに、クライアントワークの提案・アドバイスも行なっています。
▼代行して価格競争に巻き込まれる負のループから脱出!「あなただから」と選ばれるサポート業になるための広告運用を教えています。
広告を将来出したいのなら、投稿の「前」に音源を決める
ここからが、この記事でいちばんお伝えしたいことです。
伸びた投稿ほど、広告に出したくなる
広告運用を10年やってきて、確信していることがあります。
広告の成果が出やすいのは、「すでに反応が良かった投稿」に広告費を乗せることです。
ゼロから広告用のクリエイティブを作るより、実際にユーザーが反応した投稿を配信したほうが、圧倒的に手堅いです。これは業種を問わず共通しています。
ところが・・伸びるリールほど、トレンド音源を使っていることが多いんですね。
そして、投稿済みのリールは、音源だけを差し替えることができません。
つまり、こういうことが起きます。
反応が良かった → 広告に出したい → 音源が理由で出せない → 作り直す → タイミングを逃す
せっかくの”旬”を、音源ひとつで逃してしまう。これが本当にもったいないのです・・!
「あとで広告に出せる状態」で投稿しておく
だからこそ、おすすめしたいのが「広告に出す予定がなくても、ロイヤリティフリーの音源で投稿しておく」という考え方です。
これは保険のようなものです。
- 伸びなかったら → 普通の投稿として終わるだけ。損はゼロ
- 伸びたら → そのまま広告に回せる。作り直し不要
この保険をかけるコストは、実質ゼロ円。音源を選ぶタブを、ひとつ右にずらすだけです。
「広告はまだ先の話かな」と思っている方こそ、今日の投稿から変えてみてください。
リール広告で音源以外に気をつけたいこ
音源以外にも、リールを広告に使うときの制限がいくつかあります。
Metaのヘルプで案内されているのは、主に次のような内容です。
- 2021年10月15日より前に公開されたリールは広告に使用できない
- ライセンス音楽(著作権のある楽曲)は使用できない
- 顔のエフェクト・カメラエフェクトを使ったメディアは使用できない
- GIFを使ったメディアは使用できない
- 商品タグが付いたメディアは使用できない
さらに、実務の現場で必ずお伝えしているのが次の2点です。
① 音が出ない状態で見られる前提でつくる
広告はミュートで再生されることが少なくありません。
ユーザーの半数はミュートでリールを見ていると考えてください。
音源にこだわっても、そもそも聞こえていないケースがあるということ。
なので、字幕・テロップは必須だと考えてください。


② 上下の余白を空けておく
リール広告は、画面の上下にアカウント名やボタンが重なります。
大事なテキストを端に置くと隠れてしまうので、上下は少し余裕を持たせたレイアウトで作っておくと、そのまま広告に転用できます。
なお、Metaの仕様は頻繁に更新されます。
この記事は2026年8月時点の情報をもとにしていますので、実際に入稿する際は必ず最新の公式ヘルプもあわせてご確認ください。
音源選びは、広告費をムダにしないための「準備」
ここまで読んで、「思ったより地味な話だな」と感じた方もいるかもしれません。
そのとおりです。地味です。
でも、広告の成果を分けるのは、いつもこういう地味な準備のほうなんですね。
どれだけ良いサービスも、どれだけ丁寧に作った投稿も、届かなければ”ない”のと同じです。
せっかく届く可能性を持った1本を、音源という入り口でつまずかせてしまうのは、あまりにもったいない。
そして、これはSNS運用代行やオンライン秘書、WEBデザイナーとして活動されている方に、特にお伝えしたいことです。
「そのまま広告に回せるリールを作成しましょう」
この一言が言えるかどうかで、クライアントから見たあなたの立ち位置は変わります。


言われたものを作る人ではなく、その先の成果まで考えてくれる人。
継続契約や単価の相談は、たいていこういう小さな信頼の積み重ねから生まれます。
月の収入を安定させたいと考えたとき、新しいクライアントを増やすことばかりに目が向きがちですが、既存のクライアントに提供できる価値を一段上げるほうが、実はずっと再現性が高い。
経営理論でも、新規2割、リピーター8割で売上は構成されると言われています。



10年間、たくさんの方の広告に関わってきて感じる、地味で些細なことだけど、選ばれる人になるクライアントワークを交えてお伝えさせていただきました。
まとめ|音源を変えるだけで、投稿は”資産”になる
今回は、リール広告で使える音源についてお話ししました。
- リール広告で使えるのは、使用料無料(ロイヤリティフリー)の音源が基本
- ロイヤリティフリー=「追加の使用料が不要」という意味。無料・著作権フリーとは別物
- アプリ内では、「使用料無料」タブ+曲名横の「RF」マークで見分けられる
- 投稿済みのリールは音源を差し替えられないため、広告を見越すなら投稿の”前”に決めておく
- 使えた音源はリスト化しておくと、自分にもクライアントにも資産になる
トレンド音源を使うこと自体が悪いわけではありません。
認知を広げたい投稿では、流行の力を借りるのも立派な戦略です。
大切なのは、「この投稿は広告に回す可能性があるか?」を、投稿前に一度だけ考える習慣を持つこと。
たったそれだけで、あなたの投稿は「その日だけのもの」から「あとから育てられる資産」に変わります。
広告の基本的な考え方については、こちらの記事でも詳しく解説していますので、あわせて読んでみてください。
▶ 広告運用とは?Web・SNS・インスタ広告のやり方をやさしく解説
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