私は住居学科という、
住まいに特化した建築を大学で専攻しました。
きっかけは小学生の頃の実家のリフォーム。
カーテンや壁紙を選ぶことが楽しくて、
担当してくれていた方が
かっこいい女性で。
「この人と同じ仕事をする!」
そう決めて浮気せず、大学進学しました。
ただ建築業界の就職は難関で、
ことごとく落ちました。
商社に新卒で入社したのは、
ホテルの内装関連の部署があると聞いたから。
(入社したら部署なくなっちゃったけど)
そこから結婚を機に退職して、
名古屋のインテリア会社に転職しました。
![](https://sniff-and-scurry.co.jp/wp-content/uploads/2022/03/application-1756282_640.jpg)
輸入インテリアの代理店でもあり、
コーディネートも任せてもらえるなんて
こんな良い職場ない!と思ったのと同時に
会長の考えが
- 女性の方が真面目によく働く
- 建築業界が男社会なのはおかしい
- 女性も平等に働く機会があるべき
当時は珍しい会社だなと思いました。
平等とは言え、やはり現場は力仕事で
男性ばかりの環境。
作業着を忘れたら、
そんな恰好で来るな!
お前の言うことは聞きたくない!
なんて言われたことも。
インテリアコーディネーターと聞くと
華やかな職に思えますよね。
でも出来上がるまでの現場は、
納期との戦い。
そして人員配置を誤れば、
職人さんの人工(にんく:一人あたりの報酬)問題が出てくる。
そして工事の計画も重要で、
床工事をしながら天井工事はできないですよね。
でも不慣れな私は計画を誤り、
職人さんが作業がしにくくて
取っ組み合いの喧嘩になって
大変な思いをしたことも。
男女平等という考え方は嬉しいけれど、
個人的には性差はあるものなので
平等というより
お互いへの配慮ある環境を作りたいと思うのです。
![](https://sniff-and-scurry.co.jp/wp-content/uploads/2022/03/shake-hands-3139604_640.jpg)
モノ・サービスを作る際には
必ず世に出るまでの紆余曲折があります。
やりたくても予算が。
わかっているけれどリソースが。
色々と頭を悩ませることが出てきますよね。
私はこの苦労を体験したのか、
していないのかで
その後の成長が大きく変わると思っています。
デスクに座ってインテリアの
コーディネートを組む会社もあります。
現場監督は別にいるイメージです。
でも現場が分かっていないと、
できることとできないことが分からない。
小さな欠陥にも気付かない。
実際に建築現場では設計図と
実物の寸法が違って家具が入らない!
なんてことも全然ありえるんです。
写真では問題ないと思っていた壁が、
実は水漏れしている・・などなど。
何事も現場を知る、体験するって大切なんだなと
身をもって学びました。
指示の上手い人にすごく憧れる。
その一方で
「やったことあるの?」
という目線で見てしまう私。
私も口だけだと思われぬよう、
便利な時代ではありますが
まずは手を動かせる自分でありたい。
そう思っています。
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