私は住居学科という、

住まいに特化した建築を大学で専攻しました。

きっかけは小学生の頃の実家のリフォーム。

カーテンや壁紙を選ぶことが楽しくて、

担当してくれていた方が

かっこいい女性で。

「この人と同じ仕事をする!」

そう決めて浮気せず、大学進学しました。

ただ建築業界の就職は難関で、

ことごとく落ちました。

商社に新卒で入社したのは、

ホテルの内装関連の部署があると聞いたから。

(入社したら部署なくなっちゃったけど)

そこから結婚を機に退職して、

名古屋のインテリア会社に転職しました。

輸入インテリアの代理店でもあり、

コーディネートも任せてもらえるなんて

こんな良い職場ない!と思ったのと同時に

会長の考えが

  • 女性の方が真面目によく働く
  • 建築業界が男社会なのはおかしい
  • 女性も平等に働く機会があるべき

当時は珍しい会社だなと思いました。

平等とは言え、やはり現場は力仕事で

男性ばかりの環境。

作業着を忘れたら、

そんな恰好で来るな!

お前の言うことは聞きたくない!

なんて言われたことも。

インテリアコーディネーターと聞くと

華やかな職に思えますよね。

でも出来上がるまでの現場は、

納期との戦い。

そして人員配置を誤れば、

職人さんの人工(にんく:一人あたりの報酬)問題が出てくる。

そして工事の計画も重要で、

床工事をしながら天井工事はできないですよね。

でも不慣れな私は計画を誤り、

職人さんが作業がしにくくて

取っ組み合いの喧嘩になって

大変な思いをしたことも。

男女平等という考え方は嬉しいけれど、

個人的には性差はあるものなので

平等というより

お互いへの配慮ある環境を作りたいと思うのです。

モノ・サービスを作る際には

必ず世に出るまでの紆余曲折があります。

やりたくても予算が。

わかっているけれどリソースが。

色々と頭を悩ませることが出てきますよね。

私はこの苦労を体験したのか、

していないのかで

その後の成長が大きく変わると思っています。

デスクに座ってインテリアの

コーディネートを組む会社もあります。

現場監督は別にいるイメージです。

でも現場が分かっていないと、

できることとできないことが分からない。

小さな欠陥にも気付かない。

実際に建築現場では設計図と

実物の寸法が違って家具が入らない!

なんてことも全然ありえるんです。

写真では問題ないと思っていた壁が、

実は水漏れしている・・などなど。

何事も現場を知る、体験するって大切なんだなと

身をもって学びました。

指示の上手い人にすごく憧れる。

その一方で

「やったことあるの?」

という目線で見てしまう私。

私も口だけだと思われぬよう、

便利な時代ではありますが

まずは手を動かせる自分でありたい。

そう思っています。